年が明けて2020年となった。
いつもの年のようにお正月を過ごし、
月末には亡妻の七回忌だ。
早いもので6年が経とうとしていた。
槇原敬之さんの曲「もう恋なんてしない」の歌詞じゃないけど、妻を亡くしてはじめの頃は、紅茶の在りかも分からなかった。
(その時、必要なものが何処に有るのか?
分からない事だらけだった。)
料理を作れば美味しくない!
(それは今も変わらないけど・・。)
・・妻が作ったのなら思いっきり文句も言っただろう(笑)
ホントに歌の通りだった気がする。
でも、6年も経つと人間も変わる。
・・逆に変わらないと生きて行けない。
知らず知らずに、変わって行く環境と自分。
毎日の忙しい暮らしの中で、いつの間にか
悲しみは薄れていった。
今では、笑いながら妻の思い出を語れる。
笑いながら語れると言えば、
昨年の事だが、僕はインタビューを受けた。
瑞岩寺の長谷川住職からの御依頼で、
「墓地契約者の声」と題した内容です。
妻を亡くしてから、墓地の契約までの話です。
・・6年前を思い出しながら、話すのだが
「あれっ!、あの時は?」みたいな感じで
よく思い出せない事柄もあった。
しかし、インタビューをして下さった I さん
が訊き上手な方で、当時の僕の心境を引き出すのが上手いのです。
(流石に、これまで何人もの僧侶の方をはじめ、たくさんの人のインタビューをしている方だけあります。)
数年前なら、涙も出てしまうような辛い話も
笑顔を交えながら語る事が出来たのです。
これまでの6年間のドタバタした日常が、僕の心を癒してくれたのだと思います。
この時は、予定の時間を大幅にオーバーしてしまったのでした。
僕のまとまりの無い話を、文章にする作業はかなり大変だったと思います。
出来あがった文章を読んで、少し恥ずかしいような気持ちもありましたが、さすが、I さん。素晴らしいです。
お墓を探している人の参考になれば幸いです。
ご興味のある方、瑞岩寺「墓地契約者の声」で検索してみて下さい。僕のインタビューが
読めますよ!
七回忌の法要の日。
家族だけの少ない人数でお寺に出掛けた。
住職による読経の間、ふと、子供達を見てみると、姿勢を正して合掌している。
そんな姿に成長を感じ、嬉しく思えたのでした。
4年前の法要(三回忌)の時は、落ち着いて座っていられなかった。
・・随分、僕も楽になった。
次の法要の時は中学3年生かぁ・・どんなふうに成長するのか?
楽しみでもあり、少しだけ不安もある。
でも、毎日をたくさんの笑顔で過ごしていれば、きっと素晴らしい中学生になっているだろう。
子供達が笑顔で過ごすためには、まず、自分からです。
いつも、気難しい顔で「疲れたぁ」を口癖にしていては駄目ですね。
親の「疲れた」を聴いていると、いつの間にか子供も「疲れた」が口癖になってしまうでしょう。
親の笑顔をみていれば、子供の気持ちも明るくなるでしょう!
子は親の鏡・・と言われますが、一人親の僕の責任は非常に大きいものです。
一度の人生、たくさんの笑顔で過ごしましょう!
・・・しかし、間もなく「あの病」が世界中に拡がるのでした。
つづく
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