突然ですが・・
あなたにはライバルはいますか?
それとも、かつてはいましたか?
勉強、スポーツ、仕事、何でも良いのです。
お互いを刺激し合いながら、共に成長していく関係。素晴らしいですね!
今回は、そんなライバルの話です。
僕はよく、子供達の学習の様子をSNSに投稿している。
子供達の成長の様子を残すつもりで始めたのですが、中には御自分のお子さんの学習の参考になさる方もいるようです。
それは、とても嬉しいこと。
良いと思えば、どんどん真似をして欲しいと思っています。
ある日、いつものように学習の様子の写真を撮ると!
「お父さん、写真を撮らないで!」と真優が言った。
「何で?、恥ずかしいのかい?」と言うと、
「違う、お父さんが投稿したのを見て真似をする人がいるから嫌だ!」
僕は、近くに投稿を見て真似をする人がいることに嬉しくなったのだが、本人は嬉しく無いようだ。
「誰が真似するの?」
すると真優は「学童のSちゃん」
学童のSちゃんとは、同じ保育園だったのですが、今は小学校は別々。
放課後、学童で共に学んでいる子です。
しかも、かなり優秀なお子さん。
「例えば、どんな真似をするの?」
「本を読んだ後に「読書ノート」に感想文を書いている」(はい、はい、それ投稿しました)
「家庭学習のテキストが同じ」
(それは偶然かも知れないけど・・オススメと言って何度も投稿していた)
「それに家の勉強を学童でしていると、必ず覗いて見ているんだ」
・・・なるほど、気になるんだね!
2人は学童の検定でも、同じ級を合格している。お互いを気にして競い合う・・ライバルだ!
僕は「Sちゃんはライバル視しているんだよ!」と言うと、
真優は「ライバルって何?」
「ライバルの意味を辞書で調べてごらん」
(我が家では、意味の分からない言葉を辞書で調べさせて理解してもらっているのです)
なんとな~く意味が解ったようだ。
僕は「学校にライバルはいる?」と訊いてみた。
すると、しばらく考えていたが、
「・・いないなぁ」
「じゃあ、Sちゃんをライバルにしてみれば良いと思うよ!、きっとSちゃんも真優のことをライバルだと思っているよ!」と言ってあげた。
お互いがライバルで競い合い、共に向上すればホントに素晴らしいと思った。
それから、しばらくして暗算の検定を受けた。今回は5級だ。
もちろんSちゃんも受験した。
内容は割り算も有り、学校の授業では習っていない。
やはり、やっている子はやっている。
月末に結果が出た。
真優は合格した。
そして、ライバルも合格。
暗算の検定は、2年生で2人は並んでトップだ。
真優は「しつこいなぁー、Sちゃんも合格している」なんて言ってはいるが張り合うのが楽しいようだ。
結構、結構、どんどんやって!と僕は思う。
真優の目標は3年生で1級合格。
未だに学童では3年生の1級合格は出ていない。
それには2年生の内に最低でも、4級を合格していないと厳しい。
一方の莉緒は競争意欲が無い。
2年前には、運動で頂点に立ってからは
人と競う事を余り好まなくなってしまった。
あれで満足してしまったのだろうか?
・・と、少し心配になってしまう。
1ヶ月後、真優は4級を受けた。
今度はライバルは受験していない。
前回から、1ヶ月後の受験は無謀かも知れなかったが、今回も合格出来た。
これで、同じ学年の中で単独首位となった。
でも、まだまだこれからだ。
きっと、Sちゃんも必ず追いついて来る。
その後には莉緒を含め、他の子も追って来るだろう・・。
しかし、3級の練習が始まった頃、何やら中国で
新型のウイルスが人に感染しているとのニュースが流れ始めた。
この時は、僕も世間同様に
あまり気にしていなかった。