シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

1年生の夏休み③

「綺麗に拭いてね!」

「もっと、丁寧に!」

夏休みのお手伝いで、お仏壇の掃除をしている。綺麗になったら飾りを着ける。

お供え物を用意すると、2人の興味はそっちに移ってしまう。

「スイカだぁ!」と喜び、スイカ割りがやりたいと騒ぐし困ったものだ。

これじゃ、お盆が来る前に無くなってしまうそ!

ワイワイしながら毎年、お盆の準備。

 

以前は「精霊棚」(盆棚)を組み立てていたのだが、何せ部屋が狭くなる。

しかも、2人は必ずいたずらをする。

最後に飾った時の事。

棚に敷いてあるゴザを2人がかりで引っ張ってしまい、雪崩の如く崩してしまった事があったのです 。(苦笑)

これに懲りて棚を出すのを辞めた。

それ以降、仏壇に飾りを着けてお盆を迎えている。

 

僕が住んでいる地域ではお盆は月遅れの8月

です。8月に入るとお寺で「施餓鬼供養」が

行われ僕も毎年参加させて頂いてます。

この「施餓鬼供養」は餓鬼道に落ちた霊を供養する行事てす。

この時、「甘露門」と言うお経をお坊さんが読むのですが・・これが、僕は好きなのです。お経の意味は分からないのですが、聴いていて何故か心地良い。・・・もしかして

僕の心は既に餓鬼道に落ちているのかも?

もっと自分自身の欲と執着を捨てて、周りの人に尽くさなければいけないと反省です。

 

この「施餓鬼供養」が終ると、お寺のご住職が各家に訪問してお経を唱えます。

我が家にも毎年来て頂いています。

 

ウチの2人の娘も一緒に姿勢を正し、正座をして手を合わせ般若心経を唱えます。

一通り供養が終ると法話が始まります。

2人も話を聴いています。

 

ご住職は娘にとっては赤ちゃんの頃からお世話になっていた保育園の園長先生ですので、いろいろと娘達にもお話をして下さいます。

でも、娘2人は恥ずかしがって照れてしまうのてす。

この年も「通信簿見せて!」と言われると、照れながら「え~っ、いやだぁ~」と逃げてしまう(笑)

やがて、2人にも父親に言えない悩みが出て来るだろう・・そんな時は園長先生(ご住職)に相談して欲しいと親として思うのです。

「だから、通信簿ぐらい見せれば・・」と思うのてすけどね!

来年は胸を張って見せようね!

 

そして13日は迎え盆。

その日は【お母さんを迎えに行く日】です。

家族全員でお寺にお迎えにいきます。

お塔婆を受け取り、持ち帰るのですが・・

3歳の頃は「ママ・・こんな棒になっちゃったの?」と言って悲しそうな顔をしていたものでした。

だから、「違うよ、この塔婆にママの魂が入ってるんだよ!」と言ったものです。

魂の意味は理解出来ていなかったようですが・・・。

 

ところで、お盆の我が家のルールが1つあります。

「お盆中は喧嘩をしないこと!」

お母さんが帰って来ているんだから、喧嘩をしてはいけない。2人が喧嘩をしていると、お母さんが悲しむよ!と言っています。

 

でも、喧嘩をするのです(笑)

その場合、「悲しませてごめんなさい」と

仏前でお線香をあげてお母さんに謝る決まりがあります。

 

小学校に入学してから姉妹喧嘩が増えた。

また、言う事を聞かないこともある。

まぁ、これも成長の証かもしれませんが・・

いくら注意しても聞かない。

 

そんな時は妻の力を借りています。

「えっ?」と思うでしょう!

それは、こんな感じで、

「お母さんも、これを見たら怒るよ!」と、

すると、どうでしょう

喧嘩も静まり、落ち着くのです。

正に母の力は偉大です。

 

僕は気が着いたのです。

亡くなってしまっても、妻は僕を支えてくれていることを!

それは、僕の心の中で生きている証拠だ。

勿論、子供達の心の中でも・・。

 

今でも、何かあると

「お母さんなら、こう言うだろうね!」

「お母さんも、そう思うよ!」

  検定に合格すると

「お母さんも拍手して喜ぶよ!」等など、

姿は見えないけれど、確実にお母さんは存在しているのです。

 

 

お盆が終ると、夏休みはあと少し、

もうすぐ2学期が始まる。

毎日の出来事を一行日記に記し、特に印象に残っているものを絵日記に書いた。

朝顔も毎日、毎日、たくさんの花を咲かせた。

宿題もバッチリ終わっている。準備O.K.だ。

 

東京に行ったり、山に行ったり、昆虫採集もした。魚釣りもした。たくさんの楽しい思い出が作れた夏休みだった。


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夏休みの最終日。

明日な始業式。

夕方、子供達と準備をしていると・・・。

「あっ!    か、か、漢字がぁ・・。」

見落としていた。

全く、宿題の漢字練習をしていなかった。

なんてこったぁ!

 

「どうする?」と言うと

  「やるよ!」と2人。

 

その夜はまるで、ちびまる子や、サザエさんちのカツオのようにギリギリになって宿題を片付けていたのだった。(笑)

 

                                                   つづく