シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

えっ?えぇーっ!・・僕が虐待?

普段あまりテレビは視ないのですが、虐待のニュースは近年とても多い。

思わず「・・またか」と呟いてしまう。

誰にも助けも求められずに亡くなった子供達の事を思うと胸が痛くなり涙が出てくる。

僕がこの文を書いてる今、虐待されている子供がいない事を願わずにはいられません。

 

 

そんな虐待、少しでも「もしや虐待?」と思ったら迷わず通報して下さい。

子供達の生命を守るためにも・・。

 

 

以前、僕も虐待の疑い?で通報された事があったのです。(勿論、虐待はしていませんが・・。)

今回はそんな虐待騒ぎのお話。

 

 

子供が年中組になって数日後、いつものように子供達を迎えに行った。

家庭学習も始り、「今日も勉強してくれるかな?」などと思いながら、プレイルームを覗くと???・・ウチの子供達がいない!

直ぐに先生が僕に気が付いて

「あっ、パパ。応接室にお客さんが来ていますよ」

「えっ?  」

「お話があるようです」

何だろう?と思いながらも応接室に近づくと

中からカメラを首から下げた若い男性が出て来た。

僕は「何かの取材だろうか?」

心の中で「きっと一人親で頑張って子育てしているから取材が来たのだ」と勝手に思ってしまった自分が今思うと情けない。

 

 

応接室に入ると、もう一人女性の人がいた。

男性は県の保健福祉課の職員。

女性は市のこども課の職員だった。

「な~んだ、やっぱり取材だ!」と心が弾む思いがした。

 

 

たが、男性は僕の名前を確認すると、

「実は、匿名で虐待の通報がありまして・・」

僕はそれでも自分の事とは思わずに

「何処のお宅が通報されたのですか?」と聞いた。

すると・・「お宅です!」と

「えっ? なんで?」・・予想外の言葉に唖然とした。

 

 

「思い出してみて頂けませんか?」

「?・・」

 

時々、家の中で危ない時には大声を出した事があったりしたが、そんなの一瞬だ。

それは何処の家庭でも同じだと思う。

思いあたる事が何も無い。

 

 

すると・・「お子さんが外で泣いていた」と通報があったのです。

 

 

「あっ!」・・あれかも知れない!

その言葉でなんとなく思い出した。

 

実はこの頃から姉妹喧嘩が激しくなり(今はもっと激しいのですが・・)、負けた方が泣いて外に出た事があったのだ!

確か休日の昼間。それも時間にすると、ほんの数分間だったのだが・・。

 

それ以外、外で泣いてた事なんて無かった。

 

「あれで通報?」と正直驚いた。

泣いてる子供の姿を見て、近所の人が通報したのだろうか?

 

それでなければウチでは無い。

 

 

僕は二人に丁寧に説明した。

決して虐待ではないと!!

そして、自分がどんふうに子育てをしているかを懸命に話した。

 

何とか信じて貰えましたが、この出来事は僕にとってはショックでした。

 

男性職員が首から下げていたカメラは、子供の裸の写真を撮ったらしい。

(アザやキズが体に無いか調べたのでしょう)

 

「やっぱり、男の一人親だから誤解されたのだろうか?」

正しく男の一人親家庭への偏見だと思った。

僕は泣きたい程、悲しい気持ちになった。

 

誰が通報したのか?

初めは腹立たしい気持ちもあったのだか、

考えてみれば我が家の事を気にかけてくれているのだ。

有り難いと思うように考える事にした。

「もう、誤解されないようにしないと!」

そう自分に言い聞かせて、すっかり日が暮れた園庭を子供達と手を繋いで歩いた。

 

 

 

だが、タイミングの悪い事に数日後、子供がアイロンで足に軽い火傷をしてしまった。

大きなガーゼの絆創膏を貼って登園した。

「なんてタイミングが悪いんだ」

「また、誤解されてしまう・・」と思った。

 

案の定、夕方に迎えに行くと

足の絆創膏が一度、剥がされているように見えた。

子供に聴いてみたら、

「先生が絆創膏を剥がして傷を見たよ」と言った。

 

「・・疑われている」

 

この前の一件で、虐待の疑いは晴れたが

僕は完全に信用を無くしている。

 

「はぁ・・」  ため息しか出て来ない。

 

でも、事実無根のことだが

あの騒ぎの後だ。

先生だって幼い子供を守る気持ちから、念のため確認したのだろう。

 

帰り際、担任の先生に

「あの~、この火傷の傷・・」と言いかけた時

直ぐに  「アイロンで火傷しちゃったんですよね!  お気を悪くなさらないで下さい。他のお子さんでも同様の場合、確認していますので」

「それに、パパがそんなこと(虐待)するとはみんな思っていませんからね!」と言って下さったのです。

 

この言葉に救われた思いがしました。

本当に有り難かったです。

 

しかし、それ以降・・僕は

誤解されないように神経を使い、叱る時も

「何故、それが悪いのか?」を考えさせるようにしました。

また、姉妹で喧嘩で激しく泣いたりしても

上手く慰めるように努めるようにしました。

(間違えても外に出ないように!)

 

今でも叱る時、叱る自分を客観的に見る事が出来るのも、この時の経験だと思うのです。

(小学生になった現在、たまに大声を出してしまうこともありますが・・💦)

 

 

しかし、冒頭にも書きましたが

ご近所で  「もしや・・?」と思ったら

迷わすに通報してください。

 


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仲良し姉妹でも、喧嘩をすると激しいのです(笑)  

 

                                                              つづく