シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

気がつけば、もう10年。

毎年、年が開けると

亡妻の命日が近づく。

 

・・・あれから10年が過ぎた。

 

いろいろと思い出すと、

よくやって来たなぁ〜と

しみじみ思う。

 

 

10年前、1歳11ヶ月の双子の娘と俺を残して旅立ってしまった妻。

 

 

あの時は、

「これから、どうやって生きて行くのか?」そんな思いしか無かった。

正直、悲しみに暮れる余裕もなく

これから先の不安しか無かった。

 

慣れない家事と育児。

毎日が戦争だった。

でも、やるしかなかった。

 

一番大変だったのは

2〜3歳の頃だった。

朝、保育園に二人を抱えて、

連れて行ったなあ・・。

 

(そんな俺の姿を見て、笑っていた人の顔は今でも忘れない。)

 

勉強をする保育園だったのだけど、

ウチの双子はいつも泣いてばかりだった。

すると、あるお母さんに、

「二人とも遅れているね!」と、

嫌味を言われたりもした。

 

(その人に、言われたことは一生忘れない!)

 

父子家庭だからと

馬鹿にするひとも中にはいたのは事実だった。

 

俺は、「今に見てろ!」と

いつも思っていたものだ。

 

3歳から家で勉強をさせた。

服も有り余る程に買い与えた。

休みの日は、何処にでも連れて行った。

 

それも、父子家庭だからと馬鹿にされないためだったのかも知れない。

 

やがて、保育園の年長になる頃には

学習の成果が出て来た。

小学校入学前には、掛け算九九はもちろん、割り算まで出来るようになった。

 

すると、今まで馬鹿にしていた親は

手のひらを返したかのような態度に変わった。

 

(人間なんて単純な生き物)

 

そんなふうに思えた。

 

しかし、今思えば、

幼児教育なんて必要だったのだろうか?

我が子の通った保育園は「ヨコミネ式幼児教育」だった。

別に、批判をしている訳ではない。

だが、本当に逆立ちが重要だったのか?

幼い頃から競い合わせる教育が必要だったのか?

あれから何年も過ぎたが、疑問が残っている。小学校に入学して初めの頃は、

確かに良いスタートダッシュが出来たが、直ぐに追い付かれてしまった。

・・熱心なヨコミネ信者からは、

「それは、家庭の教育が悪いのだ!」とか言われそうだが・・。

 

もっと、子供らしく

泥んこになるまで遊ばせた方が、

良かったのかも知れない。

最近、そんなふうに思う。

 

 

小学校入学してから

低学年の頃までは学童保育に通わせていた。算盤や暗算検定で同じ学年の子供よりも先に上位の級に合格するほどになっていた。

すると、他の親からは

「凄い!」と言われるようになり

すっかり馬鹿にされることは無くなった。

 

その頃、俺は学校行事に盛んに参加した。そして自分の意見を言うようになった。それも、少しでも子供達のためになればとの思いだったのだが・・、

 

「何でも意見を言う親」

「教育熱心な父親」

 

他の保護者にはそのように見えたのだろう。すると、翌年度のPTA会長に推薦されることになってしまった。

 

目立つことをすると

必ず、面倒なことになる。

そうでなくても日常の家事と仕事で

そんなことをやる時間なんて無い。

 

推薦する人間なんて無責任だ。

誰も、ウチの家庭の事情なんて知りやしない。お構い無しだ。

 

結局、PTA会議の席で

当時の会長と揉めてしまい

役員から抜けたのだ。

(実に、自分らしい!)

 

その後は、学校行事には顔は出すが、

懇談会やら、何やらには顔を出すことは無くなった。

 

もしも、妻が生きていたら、

嫌嫌ながら彼女は役員を受けていただろう。

 

嫌嫌やるような組織の役員なんていらない。俺は今でもPTAなんていらないと思っている。

立花孝志氏じゃ無いけど、

「PTAをぶっ潰せ!」と本気で思っている。

 

そんなゴタゴタを繰り返しているうちに

子供達は高学年となった。

 

まだ、子供が小さい頃は

小学生の高学年くらいの子供を見ると、

「あのくらいになれば、俺も楽になるかなぁ?」なんて思っていた。

 

確かに、手が掛かることも少なくなり、

あの頃よりも楽になって自分の時間も持てるようになった。

しかし、同時に「何か?」

寂しいような気分にもなる。

 

その寂しさって、

子供が自立のスタートラインに立ったことの証なのだろうか?

 

そんな時な妻がいれば・・・、なんて時々思う。

特に、反抗期が始まったようで、

嫌われることも少なくない。

 

母親がいれば同じ女性同士。

女の子の気持ちも理解しやすかったのではないか?

 

今は、なるべく干渉せずに

見守っているようにしているが・・。

難しいものだ。

 

間もなく中学入試。

 

天国?の母親も

きっと応援していると思う。

思いっきり実力を発揮して欲しい。

 

 

そして、この10年。

自分で言うのも変なのだが、

俺は本当に頑張った。

 

この先、どうなるか分からないけど、

笑顔で家族と過ごしたいと思う。

 

 

あっ、もう一人、

家族がいたのだ。

コヤツも最近、反抗期?
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いやいや、最初から

俺が嫌いなのね!(笑)