東日本大震災の後、絆、絆とよく耳にしたものだ。
人と人とが助け合い、絆を深める。
人が生きて行く上で一番大切なことだと思う。皆さんもそう思うはず。
しかし、今の世の中はどうだろうか?
3密を避ける。
ソーシャルディスタンス。
新しい生活様式。
それは、人と人との繋がりの距離を離すもの。絆を引き離すと言ったら、言い過ぎだろうか?
しかし、このコロナ渦の中では感染を防ぐために仕方がないのかも知れない。
リモートワークやリモート学習。
今年の春頃からよく話題になっているし、
実際にリモートワークをしている方も多いと思うのですが・・・それは、ごく一部。
リモートワークを推奨しても、
それが出来ない業種は山のようにある。
出来る業種はごく一部だ。
特に、製造業で実際にモノ作りをしている人達は、営業・設計部門を除いて、出来る訳がない。
そもそも、日本の国の経済はモノ作りで支えられているようなものだ。多くの人がモノを作って生計を立てている。
リモート学習だって、それ程、浸透してはいないだろうし、
多くの親達は、学習の理解度について不安があるだろう。
不安になって当然だ。
だって、親だってリモート学習なんて経験していないのだから。
余談になるけど、今年の休校期間中に娘の通う学童でZOOMを導入した。
学習塾ならそれなりの効果が期待出来るだろうが・・・。
実際には「先生〜元気〜」ぐらいの挨拶程度しか出来なかったようだ。
安否確認のようなものだ。
確かにリモートワークで、無駄を省き
成果を出している企業もたくさんある。
それは認める。
ただ、本当にそれで良いのだろうか?
全てを否定するつもりはないが・・・。
僕も、今年はリモートで講演会に参加したのだか、何か?が物足りないのだ。
それは、周りの参加者の反応が分からない事が一番大きい。
共感して頷く仕草。
驚いた様子や笑い声。それに拍手。
それらが全く解らずに実に味気ないものだった。
また、テレビの通販の方が臨場感かある。
(あれは、効果音を使っていますけどね!)
それに最近は、葬儀や法事もリモートで行う寺院もあるようだ。
身体の不自由な方には良いでしょうが、
ホントにそれで遺族は満足するのだろうか?
家で、パソコンの画面からの映像での供養って・・なんとも寂しいし、違和感が有るのは
僕だけだろうか?
寺院の本堂などに入れば、背筋が自然と伸びるものだ。そして、亡き人を思う。
それが大切だと思うのですけどね。
この、コロナの時代。
最先端に頼るのも結構な話だ。
しかし、こんな時だからこそ心を大切にしたいものだと思います。
そして、もう一度「絆」について
考えてみましょうよ!