シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

2才の頃の双子ちゃん②

季節は夏に向かって過ごし易い日が続いていた。相変わらず朝一番で保育園に預けて、午後6時過ぎに迎えに行く。

仲の良いお友達も出来たようで、お友達と帰る時間が一緒になると、日の長いこの時期はいつまでも園庭で遊んで帰りたがらないのだ。

子供達は楽しいかも知れないが・・自分は早く帰りたい。夕食の準備もあるし、洗濯もしなければいけない。やること盛りだくさんなのだ。あ~時間が無くなる・・。

 


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(毎日、園庭の遊具で遊んで帰ろうとしないんですね。お気に入りのアンパンマン。)

 

 

毎日、同じ時間に迎えに行くので、お迎えに来るお母さん達も同じ人が多くて、徐々にお話もするようになる。

我が家の事情を知ってか、色々と聞いてくる人もいる。大体、最初の質問は・・

「食事ってパパが作ってるんですか?」に始まり、大体が「○○ってパパがやってるんですか?」とかだ。(笑)

それでも話し掛けられると嬉しいものだ。

 

「ウチの子は○○なんですよ~」

「○○に夢中なんです」などなど、会話の内容も変化してきた。他所の子供の様子など

色々と話も聴けて、子育ての参考になることも多く、お母さん達って「さすが!」と思ったりもしました。

しかし、どうしても子供の話になると、子供同士を比べる話題も多くなってしまうのは仕方がない

そんなある日のお迎えの時でした。

いつもお迎えで一緒になるお母さんが、

「りおまゆちゃん、遅れているね!」   と・・

 

   (娘の名前は、莉緒と真優。二人合わせて「りおまゆ」と   呼ばれていた。)

 

この言葉には、ガーン  でしたね。

確かに4月や5月生まれの子に比べれば

ウチの二人は2月生まれで、全ての事に関して遅れていて当然です。(ましてや2才児)

言ったお母さんも、悪気は全く無かったのはもちろん判りましたが・・「悔しかったなぁ」

 

しかし、この言葉を受け、自分の中で何かのスイッチが入ったのだ。

「負けていられない」

「遅れているね!」から、「凄いね!」と言わせてみせたい。どんなことでも良い。

絶対に何かで一番にさせてやりたい。と思ったのだ。

 

今まで僕は悩んだり、落ち込んだりする度に

「施設に預けてしまおうか・・」と思ったりもしていたが、この言葉で迷いが吹き飛んだのです。「絶対に自分の手で育ててみせる!」と

 

悔しい事を言われましたが、あの言葉が無かったら、子供達も自分も今とは違っていたでしょうね!・・その言葉に今では感謝です。

 

そして、もっと、たくさん子育てを学びたい

その後、僕は子育て等についての講演会に積極的に参加した。自分に足りないものを学ぶためだ。たくさんの著名人の話を聴いた。

話を聴いているだけで頑張れる気がした。

自分でも出来ると思え自信が湧いた。

そうした話を自分なりにまとめ、アレンジして実践したのだ。

とにかく、2才の時期はたっぷりと愛情を注ぐ事が重要なのだ。(どの講師も皆、言っていました。甘やかしとは違いますヨ!)

 

そんな時、愛情について考えさせられる出来事があった。

いつものように保育園に迎えに行くと、担任の先生が、

「今日はお絵描きをしていたのですが、莉緒ちゃんが白い画用紙に白いクレヨンで何かを描いていたんです。」

白いクレヨンで白い画用紙に絵を描いても何も見えない絵になってしまうが・・。

何を言われるのか不安になった僕はすかさず

「何を描いていたんですか?」と聞いた。

すると、先生は目に涙を浮かべ

「莉緒ちゃん・・ママ。と言ったんです」

「こんなに小さいのに、もうママは目に見えない存在なのが分かっているのですね」と先生。

思わず絶句してしまった。

何も言葉が出なくなり、僕の頬には涙が流れた。先生も泣いていた。

 

やはり、寂しいのだろうなぁ・・

帰りの車の中で、はしゃぐ二人をみながら

ぼんやりと思った。

「この子達には、もっと、もっと愛情を掛けてあげなくては!」

家に帰ってから、たくさんのママの写真を見せた。

子供達に  「ママは目には見えないけどね。二人の心の中に生きているんだよ」と言って、自分の手を二人の胸に当てた。

「だからね、ママの絵を描く時は堂々と描いてね。そうすればママも喜ぶよ!」と言ってあげた。 その夜はたくさんのママの絵を描いていました。・・そんな二人の姿を微笑みながら

見つめていた僕でした。

(今でも、お母さんの似顔絵を描いてます。僕の、!顔を描くより回数が多いですね。やっぱり母は偉大なのですね)

 

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(保育園の頃に作った、お母さんの顔の貼絵。

お母さんにそっくりです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🍀子供に向き合う時間と仕事とのバランス🍀

 

特にシングルでお子さんを育てているお父さん、お母さんは悩んでいると思います。

「子供と、もっと向き合う時間を持ちたい」、しかし、現実は生活の為に時間を張って働かなければならない。すると、子供は寂しい思いをしてしまう。結果、非行に走る子供が多い!などと言われてしまうことが多い。

一人親家庭への偏見も有るとは思うが・・。

最近では「こども食堂」なども出来てはいますが、実際はどうなんでしょうね?

(勿論、素晴らしいこととは思います。)

話題にはなっているが、利用した人の話を身近で聴いたことも無い。(僕の住んでいる市内にも1ヶ所有るようですが・・)

いずれにせよ、寂しい話だ。

食事の時は親子で、あれこれその日の出来事を話ながら楽しく食べるのが理想だと思う。

それが当たり前でなくてはいけない。

働き方改革」などと言われているが、あまり

ビンとこないのも現実ですね。

子供との時間を増やせば収入は減る。

仕事を優先すれば、子供が寂しい。

このバランスがホントに難しい。

これからの時代、在宅で出来る仕事が充実すれば良いと思っているのですが・・皆さんは

どう思われますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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