シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

突然の妻の死・・①

2014年1月お正月も過ぎて、いつもの日常に戻っていた。

年末からインフルエンザが流行していて、

子供達にも注意をしていた。

が、不覚にも自分がなってしまったようだ。

1月25日の日曜の朝、体が怠くて節々が痛む

熱を計ってみたら、39℃越えだ。

「マズイ、インフルエンザかもしれない」と思った。子供には染してはいけない!

そんなことが頭をよぎる。

「直ぐに病院に行かなければ・・」

しかし、今日は日曜日。

ネットで休日当番医を探す。

 

日曜日の休日当番医の病院の待合室は、マスクをした人達でいっぱいだった。

順番が40番くらいだった。

診察が午後になってしまうとのことだ。

 

午後になり、診察して

結果はインフルエンザA型だった。

「あぁ、明日から5日間は会社を休むのかぁ」

と思いながら、家路についた。

 

家に帰り、横になっていても

子供達がうるさい(笑)

何よりも染るので近づいて欲しくない。

遊んで欲しくて近づいて来る子供。

その度に、連れ戻す妻。

 

そうして、夕食の時間。

妻は、毎晩晩酌をしていた僕に

「ビールでも飲む?」

「インフルエンザで酒飲む奴、いる?」と僕。

これが、妻との最後の夕食になるとは・・

 

熱で体が怠く、起きていられないので

その晩は早く床に就いた。

 

午前1時頃、子供が泣いていて目が覚めた。

妻に「おーい!、泣いているよ!」

        「ミルクじゃないの?」と言った。

妻は、起きて子供二人にミルクを作って飲ませていた。その姿はハッキリと覚えていた。

 

そして午前5時に、また起こされた。

子供が一人、泣いている、

妻に「おい、泣いてるぞ」と言ったが反応がない。また、言うが反応がない。

仕方なく起きて、妻の体を揺らす

しかし、起きない。

どんなに、激しく揺らしても起きない。

部屋の明かりをつけて妻の顔を見ると・・

唇が黒い!

焦りながら、脈をみるが・・ない。

 

横で子供が泣いているが、妻が大変なことになっている。

直ぐに救急車を呼ぶが、気が動転して言葉がうまく出ない。

「心臓マッサージをして、待っていてくれ」と

言われて、無我夢中でやった。

やり方なんて、分からなかったけど

テレビで見たことが有ったから、同じようにやった。それしか出来る事がなかった。

 

救急隊員が到着し、心臓マッサージなどの処置をしながら救急車へ

子供二人に暖かい格好をさせて、一緒に乗り込み、市内の救急病院に向かった。

 

子供達は、何が起こったのか理解出来ずに

「ママ、ママー」と言っていた。

 

病院に着いて、救命センターで

処置をしていた。

電気ショックも使っていたようだ。

直ぐに、看護師さんが

「身内の方に連絡出来る方がいらっしゃったら

連絡して下さい!」と言われ・・絶望的な気持ちになったのを覚えている。

 

午前8時過ぎに、医師から

出来る限り手を尽くしたが・・残年ですが・・と言われ、死亡を伝えられたのでした。

 

だだ、呆然として

40℃近い熱のからだで、妻の死を理解出来ずにいた。側では二人の子供達が眠っていた。