シングルファザーの子育てブログ

双子の女の子を育てるシングルファザーの奮闘劇。

学級崩壊?・・後編

(前編からの続き)

 

授業が終わり、いよいよ懇談会。

この懇談会はクラス毎に行われるので、

僕は問題の2組に参加です。

 

しかし、帰る保護者の多いこと。

特に問題児の保護者と思われる人は

必ず、帰ってしまっている。

やはり、関心なんて無いのだろう・・。

それとも、自分の子供の行いを理解していて

恥ずかしくて参加出来ないのか?

 

子供の席に座り、そんなことを考えていた。

しかし、座りずらい椅子だ。

学校の椅子って、こんなに座り心地が悪かったっけ?

 

懇談会が始まった。

校長先生がその場に居ることに、

「なんだろう?」とザワついている。

今日の授業を見ていたり、普段から子供の話を聴いていれば解る筈だ。

 

校長先生より、状況、対策の説明が思っていた以上に丁寧に行われた。

聴いていた保護者の1人が、「だから教室に、もう1人先生がいたんだ」と呟いた。

一通り説明が終わり、校長は僕に意見を求めた。

 

あまり、《でしゃばる》のは好きでは無いのですが、思った事を言わせて貰った。

「この学級崩壊騒ぎの原因って何でしょう?」と最初に質問した。

言葉に詰まる校長と担任の先生。

僕は授業参観で、この原因がはっきりと解ったのだ。

「先生には恐縮ですが、ズバリ授業だと思うのです。僕にも、皆さんにも学生時代に経験があると思いますが、真面目な先生の授業ほど退屈でつまらないものです」

(笑いながら頷く保護者が多い)

「問題の子供はおそらく体育や図工の時間では、勝手な行動は起こさないと思いますが、いかがでしょう?」

担任の先生が

「確かにそうです。好きな教科では問題を起さないです」

(やっぱり・・・思った通りだ)

「そうですよね!、今日の授業を見ていて解りました。・・彼らは発達障害等の病気では?と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。ただ単に退屈なだけなのです」

 

更に僕は、「いやぁ、実は僕も小学生の頃は、あんな感じだったのですよ!教室からは出たり暴言は吐きませんでしたが・・興味の無い退屈な授業は先生の話は聴いていませんでしたから(笑)」←実は嘘なんです(笑)

 

「そこでお願いがあります。先生方には子供が注目するような授業を行って欲しい。例えばオーバーアクションを用いたり、冗談を言ってみても良い。また御自分の2年生の頃の話を出しても良いでしょう。そうすれば彼らも前を向く時間が増えるでしょう。授業に工夫をしてみて下さい」と言ったのでした。

 

(話を聴いていた、保護者の方々も皆、頷いていた)

 

実際はもっと長く(10分位かな?)話していたのです。

きっと保護者の方々は

「五月蝿くて嫌な親だ!」と思われたかも知れない。勿論、先生にも。

しかし、僕は嫌われるのは構わないのです。

ただ、子供達が良い方向に向かってくれればそれで良いのですから。

 

懇談会が終わると、保護者の方々に

たくさん声を掛けられたのが、嬉しかった。

「参ったなぁ・・有名になってしまう」などと思ってしまった。

 

 

最後に校長先生と話をした。

その中で、来年度(3年進級時)のクラス替えの提案をした。

それは・・・

「今回の問題児を1つにまとめたクラスにして、尚且、同数の学年を代表出来るような子も一緒にする・・それでバランスはとれる。

担任は現在6年生のM先生が適任だと思うのですが・・」

(M先生とは学校で一番恐いと噂の先生)

校長先生は

「是非、来年度の参考にさせて頂きます」と言っていました。

 

・・僕は「どうせ、僕のような素人が言った事なんて参考にするわけない」とこの時は思っていたのです。

 

 

 

が、驚きました!

 

 

それが今年、その通りになってしまったのです。ほぼ、僕の提案した通り。

担任もM先生。

(M先生は近年は高学年の担任で、3年生の担任は19年振りだそうです)

 

4月の始業式の時に

「厳しくビシビシいくぞー!」と皆に言ったそうです(笑)

コロナ休校で、この6月に再開したばかりですが、効果は上々で、問題児達は今のところ

真面目に授業を受けているそうです。

 

無理だと思わずに

色々と学校に提案してみるものですね。

 


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