2018年4月。もうすぐ入学式。
🎶1年生になったら~1年生になったら~
友達100人出来るかな?~🎶って歌がありますね。
(その前に少子化でウチの子が入学する小学校の新1年生は100人いませんが・・)
僕はこの歌を耳にする度に友達は100人もいらないと思うのです。
誰とでも仲良くが理想かも知れないけど、誰とでも仲良くする必要はないと思う。
疲れるだけだ。
色々な子供がいる。(大人の世界も同じ)
仲の良い友達も出来るだろう、しかし、気の合わない子に合わせることはない。ストレスになってしまう・・。僕は入学したら「嫌な奴には近付くな!」と2人には言っていました。
近所にも入学する子供がいるようですが、全くどんな子なのか分からない。
同じ保育園出身の子は1人しかいないのです。(逆立ちで優勝を競ったKちゃん)
周りの子が「良い子なら良いのだが・・」などと小さな事でも不安になってしまう。
そんな入学式が2日後に迫った夕方のこと。
玄関のチャイムが鳴って、出てみると見知らぬ女性が立っていた。
育成会の役員で、朝の旗持ち当番のお知らせに来たのだ。
(横断歩道に立って子供の横断時の安全を守るのです)
役員さん 「明後日が当番ですので宜しくお願いします」と・・。
・・・いきなり初日から当番だ!
いくら何でも入学式当日に当番になるとは思ってもいなかった。
(少しは配慮をして欲しいものだ)
文句を言っても仕方がない。
当番のローテーション表まで出来ている。
・・しかも学校の校門。
入学直前になんだか嫌な感じがした。
人生初の旗持ちデビューがいきなり初日。
自分の運の悪さに思わず笑ってしまった。
ても、モノは考え方次第。当日は子供を連れて行ってみよう!
おそらく最初で最後の子供と一緒の旗持ち当番かもしれない。校門で通学の様子を見るのも子供達には良いだろう。
シングルファザーになって4年も経つと考え方も変わってくるものだ。
日常の様々な出来事に柔軟に、プラス思考で対処しないとやっていられない事ばかりなのだ。何事も前向きに・・。
そして・・入学式当日の朝となった。
入学式は午後からだ。
しかし、朝から旗持ち当番。
早めに子供達を起こして朝の支度を済ませて学校に向かった。
子供達は他の1年生よりも一足早く学校の門の中に入る事が出来て嬉しそうだ。
校門前の横断歩道に立って人生初の旗持ち。
(なんだか恥ずかしい)
交通指導員のおじさんが2人を見て「保育園児?」と訊いてきたので・・
「いいえ、1年生なんです」と言うと
「えっ! 今日が入学式なのに当番なの?」と驚いていた。
(入学式の日に当番はやっぱり珍しいようだ)
次々と登校する児童に圧倒される2人。
(明日から君達もこの群の中の一員となるのだよ・・大丈夫?)
すると、「おはよう!」と2人に声を掛けた子がいた。・・明日からお世話になる登校班の班長さんだ。
次に「おはよう!」と声をかけたのは同じ学童の先輩。
2人とも声を掛けられ嬉しそうだった。
児童の登校も終わり「お疲れ様」。
・・始めて尽くしで朝から疲れた。
この当番が月に一度、回って来る。
「終りがこの時間じゃ、確実に会社は遅刻だ!」
月一で遅刻することを会社に伝えなくてはいけないなぁ・・と想いながらため息一つ。
なんだか保育園の頃より面倒な事が多そうだと思いながら、ひとまず子供達と帰宅したのでした。
いよいよ午後になり入学式。
すっかり桜も散ってしまい葉桜だ。
新しいランドセルを背負って本日2回目?の登校。
玄関にクラスの名簿が張り出されていた。
(合計54名の2クラス)・・少ないですね!
双子の姉の莉緒は1組。妹の真優は2組。
予想通りクラスは別々。覚悟はしていましたが僕はひとり親・・。
「これじゃ授業参観とか大変だなぁ」と思っていたら・・直ぐに大変な事が待ち受けていたのです。
それは教室に入ってからの準備。
これが大変だったのてす。ランドセルに黄色のカバー(1年生のシンボル)を付けたり、その他、色々な用意・・。
僕の様子を察知して、先に準備の終わったKちゃんのお母さんが手伝ってくれて何とか間に合ったのです。(ホントに助かりました)
・・1人親で双子、クラス別々だと本当に大変です。気がつくと額に汗が流れていました。子供の入学式にこんなにドタバタしている親も珍しいですね!
そして、体育館に移動して式が始まりました。
担任の先生を先頭に1年生が入場して来た。
みんなこの日のために用意した?素敵な服装だ。我が子を探すと澄ました顔をしている。
僕はじっと席に座り式の進行を見守っていた。・・今日は体の調子も良いようだ。この前の卒園式みたいになったら大変だ!(笑)
双子の姉のクラスの先生はベテランの女性教師。昨年も1年生の担任だったようです。
少し厳しそうな感じもするけど莉緒には合っているようだ。妹の2組の担任は若い女性教師で優しそうな雰囲気の先生でした。
・・う~ん、自分が1年生だったら2組がいいなぁ~なんて、しょうも無いことを考えていました。(笑)
式も終り、保護者はそのまま役員決めがあった。
「早いウチにやっておけば楽だ」と思い
すかさず立候補。
「環境委員」に決まった。なにそれ?
なんだか良く分からないけど、やってみましょう1年間。
「これで卒業まで役員をヤらずにすみそうだ!」とこの時は一安心したのでした。
そして教室に向かうと帰りの会が行われていた。
先生の話をみんな緊張した面持ちで聴いていた。こんな態度でこれからも授業を受けたら良いのになぁ・・なんて思っていました。
帰りがけに先生に聴こえるように冗談で「莉緒、明日は2組な!」と言うと・・先生、「まだ見分けが付かないのでそれだけは止めて下さい」(笑)と真剣な表情で言っていたのには笑えました。
さあ、いよいよ小学生生活がスタートしました。目先の目標は休まずに楽しく過ごせればそれで良い。
6年後、笑って卒業出来るように父と娘達の
挑戦が始まりました。
そして、帰ってからは3年生の勉強をしていたのでした。
つづく